花は太陽に向かって咲く
2022/03/30
名字の言 花は太陽に向かって咲く 2022年3月30日
花の本当の美しさを知るには、上から見なければならない、と論じたのは思想家・内村鑑三だった。
理由は“草木は人に見られようとして咲くのではない。
生命の源である太陽に向かって、あたかもその恩に報いるように花を開くからだ”と。
そして“それは花だけではなく、人も同様である”と、内村は言及した(『内村鑑三著作集』岩波書店)。
人生の真実の輝きは、周囲の評判よりも、支えてもらった恩に報いる中にあろう。
中学・高校時代に不登校を経験した男子部員。
気遣う周囲の人たちに応えたいと思うものの、当時、状況を変えられない自分にふがいなさを感じる日々が続いた。
そんな中、池田先生の言葉に出合う。
「たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない」。
彼は“自分以上に僕の可能性を信じ抜いてくれる池田先生、そして家族や同志がいる”と実感し、奮い立った。
その後、通信教育で大学を卒業し、小学校教諭に。
「全ての悩みは、人生開花のための滋養にできると確信します」と語る。
気候は暖かく、花々が咲き誇る時季。
総本部の桜も満開になった。
報恩に徹する人生も、時が来れば、必ず自分らしく花開く。(代)