東京オリンピックから学ぶ✎ 徹底責任個別指導の進学教室✎ 未来義塾✎✎
2021/08/28
東京オリンピックから学ぶ✎
2021.08.28 「名字の言」より
過去最多となる58個のメダルを獲得した東京五輪の日本選手団。
とりわけ活躍が光った競技が、男女共に金メダルを量産した柔道だろう。
躍進の立役者は、井上康生男子監督だ。
9年前、男子が史上初めて金メダルゼロに終わったロンドン大会の後、“お家芸”の再建を託され、34歳の若さで監督に就任。
旧来の精神論頼りではなく、データ分析に基づいた練習を取り入れるなど、柔軟な発想で「自立した選手の育成」を目指した。
“自分の時はこうだった”と現役時代の経験を押し付けず、一人一人に合った指導を心掛けたとも。
勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任――この“共に戦う姿勢”が自立心と信頼を育み、日本柔道の復活は成し遂げられた。
スポーツの世界に限らず、いかなる事業も現状や過去の成功に安住したままでは、時代の波に取り残される。
中心者の意識変革はもとより、一人一人が主体者となって行動を起こしてこそ、新たな前進の渦が生まれよう。
「何事も受け身で、人に言われて動いていれば、つまらないし、勢いも出ない」
「能動か、受動かによって、心の燃焼度、充実度は、全く異なる」と池田先生はつづる。
変化を待つ傍観者ではなく、変化をつくる価値創造の人でありたい。(仁)