「栄光の日」のメッセージ 八王子市個別指導の学習塾 未来義塾
2021/07/18
東西創価学園「栄光の日」の集いに寄せられた池田先生のメッセージ 2021年7月18日
探究・挑戦で価値創造の力を鍛えよ
マンデラ氏との初会見。池田先生は、長編詩「人道の旗 正義の道」を贈り、不屈の人権闘争をたたえた(1990年10月、旧・聖教新聞本社で)
一、激しい雷雨を越えた空にかかる虹は美しい。
わが学園生は、この1学期、打ち続く試練にも胸を張って、友と励まし合い、走り切ってくれました。
青春の心の大空に、希望の虹、友情の虹、勝利の虹をかけゆく「栄光の日」、誠におめでとう!
一、今日は一点、「地球民族の未来へ、虹のスクラムを!」と申し上げたい。
全ての人種が平等に生きる「虹の国」を目指して歴史を転換した人権の大英雄が、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領です。創価の青年たちとの出会いを心から喜ばれていた笑顔が蘇ります。
7月18日は、その誕生日の意義を留める、国連の「ネルソン・マンデラ国際デー」と制定されています。実に27年半、1万日に及ぶ獄中闘争を貫き、人種隔離政策を撤廃し、今も人類を励ましてやまない、この正義の巌窟王の原点は、一体、何であったか。
それは、若き日に尊敬する長老から学んだ人間学でした。利害が対立し、議論がぶつかり合う地域の会議で、長老はずっと黙して皆の意見に耳を傾けていました。そして最後に口を開き、一人一人に寄り添いながら、皆が納得する合意点へと導いていったのです。マンデラ青年は、その知恵と信念の姿を心に刻み、「根気よく耳を傾け」「自分の意見を述べる」(『自由への長い道――ネルソン・マンデラ自伝〈上〉』東江一紀訳、日本放送出版協会)実践を重ねていったのです。
私たち学園の校訓に掲げられた「真理を求め、価値を創造する」、また「信頼と協調を重んずる」、そして「自分の信条を堂々と述べ、正義のためには勇気をもって実行する」精神とも一致します。
私も皆さんの創立者として、マンデラ元大統領をはじめ世界中の知性と、あらゆる差異を超えて対話を重ね、平和の虹をかけてきました。
どうか、若き創価の世界市民の皆さんは、探究の心を大きく開いて、全てが勉強だと生き生きと学んでいってください。
そして、良き学友たちと、それぞれの個性を伸び伸びと磨き合いながら、色とりどりの虹のスクラムを広げ、先人たちが夢に見た地球民族の平和と共生の未来へ、希望の光を放っていただきたいのです。
一、今年、生誕150周年を刻んだ牧口先生は、どの青年も素晴らしい可能性を輝かせ切っていけるよう励まされました。そのために、自分の得意なことを伸ばすとともに、不得意なものにも挑戦する。そこに自分の価値が発揮される、と教えられたのです。
さあ、勉学に語学に、読書にスポーツに、思う存分に挑んで、価値創造の力を鍛えゆこう! 大変な社会情勢の中、皆さんを支えてくれている尊き御家族に、くれぐれもよろしくお伝えください。みな、健康・無事故で!(大拍手)