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2020/06/28
本日は我が師匠池田大作先生の「未来に輝く知性の宝冠」をご紹介いたします。
〈未来に輝く知性の宝冠〉
キューバ ハバナ大学 2020年6月28日
「ペンの力」で民衆を鼓舞し「万人のため」の平和を開く
「カリブ海の真珠」とうたわれる中米・キューバ。
その海の青さにも、街の壮麗さにもまして、何より美しいのは「人間」であった――池田先生はつづっている。
先生は1996年6月に同国を訪問し、幾多の困難に遭いながらも、心豊かに生きる人々の、誇りと力強さを感じ取った。
同月24日午後に到着し、26日午後には、次なる訪問地であるコスタリカへ。
実質2日間に満たないキューバ滞在中、先生には、ハバナ市「最高賓客」称号、国家勲章である「フェリックス・バレラ勲章勲一等」、そして、ハバナ大学の「名誉人文学博士号」が相次ぎ授与された。
先生は、キューバと日本の間に友情の橋を架けるべく奔走してきた。
民主音楽協会(民音)の招へいで、キューバの音楽・芸術団体による日本公演がスタートしたのは81年。
駐日大使らと文化交流を巡る会見を重ね、キューバ訪問の要請も受けていた。
96年の訪問は、同国文化省の招へいによるもの。
キューバ社会からの顕彰は、文化の力を通して、平和に尽くす先生への高い評価の表れにほかならなかった。
中でも、同国最古の歴史を誇るハバナ大学がたたえたのは、先生の長年の執筆活動であった。
6月25日、同大学のアウラ・マグナ(大講堂)で行われた「名誉人文学博士号」の授与式で、ヴァルデス総長(当時)は語った。
池田氏は、作家、詩人、哲学者であり、その著作活動は「民衆の興隆」と「平和への貢献」を基軸にしたものである――と。
「ペンの力」で民衆を鼓舞し、平和を開く。こうした先生の行動は、“キューバ独立の父”ホセ・マルティが、生涯貫いた闘争とも重なるものであった。
◇
1492年、コロンブスが“新大陸”への航海で到達した島の一つがキューバである。
スペインの統治は約400年にわたり続き、人々は忍従を強いられた。
1868年、第1次独立戦争が勃発。
10年間の長い戦いの末、独立革命は未遂に終わる。
16歳で運動に身を投じたマルティは、政治犯として投獄された。
以降も何度となく追放され、その生涯を、祖国よりも長く海外で過ごした。
命の危機と隣り合わせの日々の中で、若き革命児は言論闘争に立ち上がった。
16歳にして新聞を創刊。植民地政府の非道を告発する本を出版し、さらにラテンアメリカ各地の新聞に寄稿した。
亡命先でも炎のペンを走らせ、「独立の心」を鼓舞していったのである。
革命党を創立し、95年に始まる第2次独立戦争ではその先頭に。
そして同年5月、戦闘中に被弾し、独立の夜明けを見ることなく、42歳の生涯を閉じた。
革命のために武器を取りながらもマルティは、壮絶な精神闘争を繰り広げ、敵も味方も、全ての人の自由を願う、透徹した人間観を確立していったのである。
マルティは言った。
「祖国を代表し祖国をまえにしてその持っている一切のにくしみを捨てることを宣言する」(神代修訳『キューバ革命思想の基礎』理論社)
憎悪に対する戦争こそ、「唯一の戦争」であると考えたマルティは、あくまでも「平和革命」を志向していた。
そして、人間の上に人間を置くことに警鐘を鳴らし、他の人々を利用しようとする野蛮性を、取り除く道を探っていった。
これは、先生とマルティ研究で著名なヴィティエール博士が、対談の中で語り合った点でもある。
揺るがぬ人間への信頼と民衆奉仕の精神は、マルティの死後も、キューバ発展の道しるべとなっていく。
1902年にスペインから独立した同国は、その後もアメリカの事実上の支配下に置かれ、親米政権による独裁が始まった。
「キューバ革命」で独裁政権を打倒したのは59年。
後に国家評議会議長に就くカストロ氏が、その中心的存在だった。
96年6月のキューバ訪問の折、池田先生は、ハバナ市内の革命宮殿にカストロ議長(当時)を表敬訪問。約1時間半にわたって会見している。
議長は、革命の道徳的基盤はマルティにあり、公平と平等を掲げる「モラル革命」、「教育革命」であると位置付けていた。事実、キューバは、教育、医療の無料化や、ほぼ100%の識字率を実現。賃金格差を解消し、食糧や物資の配給制を敷いた。
ハバナ大学は、その推進力となった。
字が読めない国民のため、集まった“志願教師”の中核が同大学の学生や卒業生だった。都会の青年たちが、農村へ。昼は農作業を手伝い、夜は明かりの下で文字を教えた。
「万人とともに、万人のために」。このマルティの精神を携えてきたのが、同大学なのである。
◇
同じ社会主義国だったソ連の崩壊。アメリカとの関係の悪化。96年6月当時、キューバを取り巻く国際情勢は厳しかった。
それでも、“人間と会い、友情を結ぶ。
全ての道は、そこから始まる”と、訪問を決めた先生。
その後もマルティを通して、キューバの美しくも気高い精神を、世界に発信し続けてきた。
「皆さまのキューバ訪問は、平和に貢献する人間主義を主張する上で、重要なことと思っています」
そう語ったカストロ議長をはじめ、歴代の文化大臣、ハバナ大学の関係者らキューバ各界の多くの識者が、先生への敬愛と信頼を深めていった。
名誉人文学博士号の授与式の3カ月後、ハバナ大学と創価大学は学術交流協定を締結した。
以来、交換留学生が毎年のように往来している。
2017年には、スアレス前総長も創大を訪問した。
また、歴代の駐日大使も創大を訪れ、学生や教職員と交流を重ねてきたほか、民音の招へいによる、キューバの音楽団体の日本公演も活発に行われてきた。
2007年に法人認可されたキューバ創価学会の同志も、“良き市民”となって社会貢献の道を歩む。
「生きるということは世の中のために善を行うということである」(青木康征・柳沼孝一郎訳『ホセ・マルティ選集第2巻』日本経済評論社)
マルティの言葉を抱き締めて、先生が築いた平和と教育と文化の橋を、多くの若人たちが渡っている。
(池田)博士は、人道主義を重んじ、民衆の中で寛容性と理解をもって「人間の尊厳」を守り、調和の未来へと昇華させる努力をされています。
よって当大学の義務は、これを認識し、池田大作氏に称号を授与することであります。
なぜなら高潔な教えを語る人への感謝は、すべての人間の義務だからです。(中略)
池田氏は、精神的価値の興隆には、文化や社会の向上に向けての個人の参加が不可欠である、と考えておられます。
理想を目指すたゆまぬ努力の人であり、同時に、当面の現実に対しても、たゆまぬ努力の人であります。
この見地から、池田氏の思想の要素を、うかがうことができます。
すなわち、各個人が責任を有し、精神的に成長し、ドグマとエゴイズムを克服するところに、人間と人間、人間と自然が共生できる可能性を見いだしうる、とするものです。
つまり、受け身的な消極性とか無益な神秘主義でもなく、我々の環境にとって真に必要である課題を呼び起こす思想なのです。(中略)
本日の式典は、ただ単に世界的な人物を、たたえているだけではありません。
私どもが、「責任を果たす」という決意を表明することによって、氏に真の敬意を表す式典でもあるのです。
すなわち、我々の知識を幅広い精神性へと高め、ハバナ大学に、独創的かつ完全なる良識と調和した場所を創出しゆくことをもって、私どもは、この「責任」を果たしたいと思うのであります。(名誉人文学博士号の授与式〈1996年6月25日〉から)
キューバの首都ハバナに立つ、ラテンアメリカ屈指の名門学府。
1728年に設立され、同国最古の歴史を誇る。
小学校から大学までの教育費の無料化、100%に迫る識字率など「教育立国」として名高いキューバの発展をリード。
カストロ国家評議会元議長ら国家元首をはじめ、各界に有為の人材を輩出している。
文学、生物学などの学部と研究所に、1万4000人の学部生や大学院生らが在籍。
50以上の国際機関に所属し、海外の大学と400以上の学術協定を結ぶ。
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